SERVICE · TechBiz2025
高精細VRと3DGSで文化財・施設をデジタルアーカイブする
ワイルドマンの3Dデジタルアーカイブは、Blackmagic URSA Cine Immersiveによる16K VR映像と、クラウドベースの3D Gaussian Splattingを組み合わせ、文化財・建築・イベントなどの空間を高精細な映像と立体情報の両方として残し、軽量化したデータで複数デバイスから閲覧できるようにするサービスです。
展示や建築の雰囲気を残す立体映像と、見る位置を動かして閲覧する空間再構成では、必要な撮影条件が異なります。16K VR映像と3DGSを目的に応じて組み合わせ、必要な追加視点や公開方法を計画します。
撮影からクラウド解析、ビューワー提供までをワンストップで想定しています。本事業はデジタルコンテンツ協会(DCAJ)のTechBiz2025に採択されました。
何を残せるのか(2D / 既存VR / 点群との違い)
残せるのは、高精細なVR映像と、空間の三次元再構成です。2Dアーカイブでは立体性を残しにくく、既存のVRカメラ撮影だけではリアルな空間情報の同時取得が難しい、というのが当社の問題意識です。
3DGSは主に見え方を再現する表現で、点群・メッシュとは扱い方が異なります。どちらが軽量・高精度かはデータ量、圧縮、表示端末、評価方法によって変わるため、一律の優劣は示していません。違いと選び方は下の技術FAQで説明します。
技術の中身
URSA Cine Immersive による16K VR撮影
URSA Cine Immersiveは、片眼8160×7200、左右2眼の立体映像をBlackmagic RAWで収録します。当サイトでは左右を合わせた解像度の規模を「16K」と呼びます。MV-HEVCなどへの変換は撮影後の工程で、公開先・視聴端末に合わせて設計します。
クラウド上の 3D Gaussian Splatting(3DGS)
撮影データをクラウド上で処理し、空間全体の三次元再構成を行います。大容量データの解析を効率化し、映像だけでは伝えきれない立体情報を残します。
軽量化とマルチデバイス閲覧
閲覧しやすいようデータを軽量化し、主要VR HMDを含む複数デバイスから見られる形での提供を想定しています。対応機種の詳細は案件ごとにご確認ください。
ユースケース
文化財・博物館・美術館
展示空間の記録、VRによる遠隔鑑賞、公開制限のある対象の限定共有などが想定用途です。保存修復や寸法計測が目的の場合は、鑑賞用データとは別に精度要件と検証方法を確認します。
建築・都市
竣工記録、開発のビフォーアフター、観光向けの空間体験コンテンツ。施設の「そのときの姿」を、平面図や写真だけでは足りない粒度で残せます。
ライブ/イベント
一度きりのステージや会場の臨場感を立体映像で記録し、二次利用に備えます。動く人物や演目の自由視点再構成は、静的な空間の3DGSとは別に撮影・処理条件を検証します。
進め方(撮影からビューワーまで)
- ヒアリング(対象空間・用途・納品形式・公開範囲)
- 現地撮影(URSA Cine Immersive)
- クラウドでの3DGS処理・解析
- ビューワー提供・利活用支援(教育・観光・エンタメ等)
納期・料金・機材台数などの条件は案件により異なります。まずはお問い合わせください。
TechBiz2025採択と会社について
事業名の公式表現は「高精細VRカメラを用いた3Dデジタルアーカイブ事業」です。デジタルコンテンツ協会のTechBiz特集でも紹介されています。株式会社ワイルドマンは2018年設立、代表は渡部晴人。VRゲーム開発やXRコンサルティングの実績もあります。詳しくはトップページをご覧ください。
よくある質問
3DGSとフォトグラメトリの違いは何ですか?
3DGSは、位置・大きさ・色・不透明度などを持つ3次元ガウスで、視点に応じた見え方を描く表現手法です。一般的なフォトグラメトリは、複数の写真からカメラ位置や形状を推定し、点群やメッシュを作ります。3DGSもカメラ位置推定にSfMを使うことがあり、両者は排他的ではありません。鑑賞用の見え方と、編集・計測に必要な形状を分けて選びます。
16K撮影が向くのはどんな案件ですか?
展示室や建築空間の質感、舞台やイベントのその場にいる感覚を、高精細な立体映像として残したい案件が候補です。一方、スマートフォン向けの短い案内だけが目的なら、通常映像や写真の方が適する場合もあります。撮影距離・照明・被写体の動き・保存容量・視聴端末を確認して選びます。
「16K」は片眼16Kや360度映像という意味ですか?
いいえ。このサイトの「16K」は左右2眼を合わせた解像度の規模を表す呼称です。URSA Cine Immersiveの収録仕様は片眼8160×7200、左右2眼、レンズ視野は180度超です。片眼16Kや全周360度を意味しません。収録はBlackmagic RAWで、MV-HEVCなどの配信用形式は納品先に応じた編集・変換工程で扱います。
VR180映像を撮れば、そのまま自由視点の3DGSになりますか?
なりません。立体映像と、見る位置を動かせる空間再構成は別の成果物です。3DGSには対象を重なりのある複数視点から捉えた画像やカメラ位置の推定などが必要です。固定位置の左右2眼だけで十分とは限らず、必要に応じて追加撮影を計画します。動く人物や演目の時間ごとの再構成は、静的3DGSとは別の検証が必要です。
納品物と対応端末はどう決めますか?
保存用マスター、視聴用映像、3DGSデータ、ビューワーのうち必要なものを選びます。Web・PC・HMDでは対応形式や性能が異なるため、対象機種での再生・表示テストを含めて仕様を合意します。すべての端末で原寸の16K映像を再生できるという意味ではありません。
撮影費用・納期はどのように決まりますか?
撮影対象・日数・移動・照明条件、データ量、再構成の範囲、ビューワー開発、納品形式で変わります。対象と利用目的を確認し、必要に応じて小規模な検証を行ってから範囲・費用・日程を合意します。
非公開の展示物や来場者が写る場合はどうしますか?
撮影前に施設・展示物・出演者などの利用条件と、公開できる範囲を確認します。必要に応じて撮影時間や画角を分け、人物の映り込み対策、アクセス制限、データの保存期間・管理責任を仕様に含めます。自動処理だけで権利確認を代替するものではありません。
文化財の寸法計測やCADの代わりに使えますか?
鑑賞用3DGSの見た目だけでは、寸法精度や保存修復に必要な精度は保証できません。計測が目的の場合は、基準寸法・座標・許容誤差・検証方法を先に定め、フォトグラメトリや測量データ、メッシュなどの併用を検討します。
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